月夜見山荘/おすくにのブログ

南アルプスの麓、日本で最も人口が少ない町・山梨県早川町に移住して20年。地域の人たちから教わってきた山の暮らしの知恵や技術を継承するために、山の暮らしの豊かさを分かち合うるオーベルジュ(宿泊施設のある飲食店)を2019年1月に開設。このブログでは、私たちの暮らしぶりや四季折々の山の恵みを紹介していきます。

キノコを求め山へ

今年は天候がおかしく大凶作のきのこ。
ようやくまとまった雨が降ったので、昨日、「きのこ達も出ているはず!」と淡い期待を抱いて山へ行ってきました。

 

半日、山の中でさまよいましたが、うーん、残念ながらエース級は見つけられず、雑キノコが少々。

 

◾️サクラシメジ

採るのに夢中になって峰を越してしまうことから、山梨では「ミネゴシ」と呼ばれるこのキノコ。昔は本当にたくさん採れて、ほうとうに入れて食べたなんて話もよく聞きますが、正直、私はこのキノコが一面に生えている様子を見たことがありません。今日も採れたのは2本だけ。でも良い状態のものが採れました。

鹿が山の下草を食べ尽くしてしまい、キノコが生えなくなったという方もいますが、山の環境がかなり変わっているのは事実ですね。

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◾️カラカサタケ

背が高く、傘も大きいので、生えていると見逃すことはないでしょう。

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その他、アミタケ、ヌメリイグチ、ウスヒラタケを少々。
量も少ないので、まとめてキノコ汁用に水煮にして保存です。
いい出汁が出てますねー。

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そして、山から降りてきたら、なんと天然の舞茸のおすそ分けが食堂に届いていました!
これを山で見つけたかった(涙)。

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夜のコース料理では、こうした山のキノコを和え物、煮物、焼き物、また天ぷらやキノコ汁、猪肉と一緒にすき焼きにしたりしてお出ししていきます。

 

ディナーは2名様以上からご予約を承っております。
ご予約、心よりお待ちしております。

 

そして私は、自分の楽しみで、いや、お客様にご満足いただけるよう、次の定休日もせっせと山へ出かけます。

次こそ、エース級キノコに出会えますように!