月夜見山荘/おすくにのブログ

南アルプスの麓、日本で最も人口が少ない町・山梨県早川町に移住して20年。地域の人たちから教わってきた山の暮らしの知恵や技術を継承するために、山の暮らしの豊かさを分かち合うるオーベルジュ(宿泊施設のある飲食店)を2019年1月に開設。このブログでは、私たちの暮らしぶりや四季折々の山の恵みを紹介していきます。

夏のコース料理

昨夜はディナーのご予約がありました。
5000円のコース料理を作りましたので、ご紹介いたします。

 

【コース内容】

夏の摘み草を使った前菜三種

湯葉巻き

山の珍味プレート(鹿レバー燻製、豆腐味噌漬け、稚鮎山椒煮、チチタケ炒め煮)

夏野菜の冷汁

アマゴ焚き火焼き

野草ときのこの天ぷら

鹿&牛のロースト

もりそば

蕎麦の実タピオカ風

f:id:tsukuyomi_osukuni:20190809081401j:plain

摘み草の前菜(手前はアカザの胡麻和え)

f:id:tsukuyomi_osukuni:20190809081343j:plain

山の珍味/チチタケの炒め煮

f:id:tsukuyomi_osukuni:20190809081338j:plain

山の珍味/稚鮎の山椒煮

f:id:tsukuyomi_osukuni:20190809081355j:plain

茂倉ウリの冷汁

f:id:tsukuyomi_osukuni:20190809081346j:plain

アマゴの焚き火焼き

f:id:tsukuyomi_osukuni:20190809081353j:plain

鹿&牛のロースト

冷汁は、かつて山仕事の際に、味噌に煮干しや香味野菜を混ぜた味噌玉を持っていき、昼食時にそれを山の水で溶かし、麦飯の上にかけて食べた、この地域の食文化です。食欲が減退する暑い夏に、少しでも食を進め栄養をとるための工夫です。

 

また、アマゴは、炭火ではなく薪で焼きました。自分が魚を釣ってきたときに、ガスコンロや炭火よりも、河原に落ちている木で焚き火をし、そこで魚を焼いて食べるのが一番美味しく感じるんですよね。それを皆さんにも味わっていただきたいと思いまして。

 

今回のコース料理、野山からとってきた食材は、
スベリヒユヤブカンゾウ、アカザ、イノコヅチ、クズ、クワ、チチタケ、鹿など

 

地元産の農産物、加工品は、
茂倉ウリ、ミョウガエゴマ、早川きのこ園の黒アワビ茸、南アルプス活性化財団の白鳳味噌など


今回も、この地域で今採れるもの、手作りのものをふんだんに使わせていただきました。

 

ご予約、誠にありがとうございました。