月夜見山荘/おすくにのブログ

南アルプスの麓、日本で最も人口が少ない町・山梨県早川町に移住して20年。地域の人たちから教わってきた山の暮らしの知恵や技術を継承するために、山の暮らしの豊かさを分かち合うるオーベルジュ(宿泊施設のある飲食店)を2019年1月に開設。このブログでは、私たちの暮らしぶりや四季折々の山の恵みを紹介していきます。

ウワミズザクラ酒

夏の終わりのハイライト。

本日、ウワミズザクラ酒を仕込みました。

 

ウワミズザクラは「アンニンゴ」とも呼ばれるのですが、その名の通りこの実の果実酒は杏仁豆腐のような芳しい香りがする高級酒です。

 

まずは、いつもの場所で色づいたウワミズザクラの実を採取。

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枝から実を外し綺麗に洗い、水気を切ります。

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今年は、先日、酒蔵見学をさせていただいた「武の井酒造」で入手した果実酒向きの米焼酎で漬けました。度数はなんと35度!

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飲めるのはおおよそ半年後。

今年も美味しいお酒ができますように!

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愛犬モク

ご報告が遅くなりましたが、家族が増えました。

生後3ヶ月の甲斐犬の女の子。

 

我が家の愛犬+狩猟犬+鶏の番犬+おすくにの看板犬のモクです。

 

おすくにを訪れるお客様にもたくさん可愛がってもらい、モクはとっても嬉しそう。

みなさま、本当にありがとうございます。

 

↓6月ごろのモク。まだ耳が立っていません。

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↓最近のモク。耳も立ち、顔も体型もシュッとしてきました。

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甲斐犬は怖いイメージがありますが、モクはとっても人が好き。
お客さんが来ると、自分からシッポを振って撫でられに行きます。

 

でも、しばらくして慣れてくると、甘噛みを始めるので気をつけてくださいね。

冷汁(ひやじる)

いりこ出汁に生味噌を溶き、それに刻んだ茂倉ウリと、エゴマ、ミョウガ、大葉などの薬味をたっぷり入れた冷汁。麦飯にかけて、かき込むように食べます。

 

夏、暑い日が続き食欲がないときでも食がすすむようにと作られた、早川の郷土食。夏を元気に乗り切るための先人の知恵です。

 

火曜日からお泊まりいただいたお客様への、最後のお食事として、本日の朝食にお出ししました。

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ピッツォケリ

3連泊のお客様に、毎晩もりそばをお出しするのもどうかと思い、中日の今夜はそばはそばでも少し趣向を変えて、イタリアのそば料理をお出ししました。

 

その名もピッツォケリ。

 

じゃがいもを塩茹でし、そこにキャベツと平べったく打ったそばを入れてグツグツ。最後にチーズを入れて出来上がり。

 

イタリアのそば料理ですが、これは山梨県人の大好きな「二日目のほうとう」と似ている…。

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夏のコース料理

夏のコース料理をご注文いただきました。

お出しした前菜プレートをご紹介いたします。

 

奥から時計回りに

・ホタルブクロの甘酢漬け

ヤブカンゾウの蕾のおひたし

ツユクサ胡麻和え

スベリヒユのマヨネーズ和え

・クコの酢味噌和え

 

お花も入り、色鮮やかなプレートとなりました。

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夏のはやかわ割子2020ver がスタート

 
当店の目玉メニュー「はやかわ割子」。
三段重ねのそばに、今の季節のこの地域らしい具材が3種ついて、3つの味を楽しめるお得な蕎麦。 
そのはやかわ割子が、本日7月23日より、夏バージョンに変わりました。 

蕎麦を引き立てるのは地元産の夏野菜たち。
意外な野菜との組み合わせで、深まる蕎麦の魅力。是非一度お試しください! 

夏割子の具は次の3種です。

 

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1、茄子の揚げ浸し
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サッと素揚げした茄子を、生姜を効かせたそばつゆに浸しました。ご飯に負けず劣らず蕎麦とも好相性。 

 


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2、おくら・胡瓜・茗荷の切り和え
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食欲をそそる夏の代表野菜たち。細かく刻んでかき混ぜるとネバりが出て。蕎麦の風味がさらに深まります。 


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3、新玉ねぎスライスの梅醤油掛け
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好評につき初夏割子から引き続き延長です。青梅を漬け込んだ爽やかな酸味の醤油と新玉ねぎの初々しい香りが蕎麦を引き立てます。

 

野菜たっぷり。健康的で女性にも嬉しいメニューに仕上がったのではと思っております。このはやかわ割子で暑い夏を乗り切りましょう!

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ニシンの漬け焼き

そば屋では身欠きニシンをよく使います。
甘辛く煮たニシンをかけそばの上に乗せるニシンそばは、誰もが知るメニューだと思います。

 

でも、山の食を中心に据える当店には、当然ですがニシンそばはメニューにありません。

 

でもでも、個人的にはニシンは嫌いじゃないんです。
身欠き鰊の凝縮した旨味は、他の干物などにはない濃厚さ。ということで、夜のおつまみメニューとして、ニシンの漬け焼きを作ってみました。

 

戻した身欠きニシンを、醤油、酒、みりんで作ったタレに漬けた後、グリルで炙るだけの簡単料理です。

 

凝縮されたニシンの旨味と甘辛のタレが相まって、酒が進みすぎるおつまみができました。

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